マインツにて
原崎 太郎
最近、僕には舞台上での「密かな楽しみ」が一つあるのです。
それは、公演の最後、アンコール曲の前に演奏される、「一期一宴」という演目。
全ての音楽、その一曲、一曲が何かしらのストーリーを持っているように、TAOの曲にもすべて物語があります。そしてこの「一期一宴」は終盤に演奏されるに相応しく、それぞれの演者が順番に登場する、いわば「カーテンコール曲」です。
いつも舞台上で演奏している時はその物語の世界に自分を置いて、曲のイメージに陶酔しながら演奏するものですが、この曲は「お客さんと一体になって楽しむ」というのがおおもとのコンセプト。だから僕はお客さんひとりひとりの顔を見ながら演奏するようにしていて、それはつまり僕にとって、いわゆる「人間ウォッチング曲」なんです(笑)。
これが実に楽しいのです!
体を左右に揺さぶり手拍子をしながらノリノリで観ている人、お父さんの首根っこにしっかりしがみついて「怖いもの見たさ」のような感じで舞台を凝視している小さな子、はたまた、お母さんの腕の中ですやすや寝息を立てている赤ちゃんや、まるでクラシックコンサートでも観に来たみたいに目を閉じ、微笑みながら軽くうなずくように聴いている女性など。たまに、終始、腕組み&しかめっ面で舞台を見ている、スーツ姿のジェントルマンを見かけたり・・・・と、ほんっとうにお客さんの楽しみ方は様々なのです。
そんなお客さんの満面の笑みを見て、僕もまた楽しくなる。そしてそれが観ている人にも伝わりさらにお客さんも楽しくなる。まさに相乗効果!
一日の最後にそうやってお客さんからたくさんの元気をもらえるから、また次へと進んでいけるのだな、といつも切に実感している今日この頃です。
日本のファンのみなさん!12月の凱旋公演、一緒に盛り上がっていきましょうね!!
待っていてくださいねー!!!

注:いつも写真係は僕なので、残念ながらここには映っていません(涙)



















