全国津々浦々で地元のおいしい物を食べたり、初めて出会う景色に感動したりした全国公演は、あっという間に過ぎていった。
とても楽しくかけがえのない日々だったのは確かだが、ただ一つ後悔してもし切れない辛い思いをした公演があった。 それは、僕の地元の神奈川県相模原市での公演でのことである。
母校である光明学園和太鼓部のみんな、そして顧問の緒方先生は誰よりも先頭に立って応援してくれた。両親も親身になって手伝ってくれた。
こんなに応援してくれた家族や母校の仲間の気持ちが本当に嬉しかったが、皆の期待に満ちた顔を見た瞬間、悔しい気持ちが溢れてきた。 なぜなら、1年前の神奈川公演の時の自分と今の自分とでは、周りの期待に応えられる程、成長する事が出来なかったからだ。
あの時、「必ず成長して帰ってきます。」と約束したのに・・・・。
そんな僕の気持ちとは裏腹に、部活動の後輩達は僕を見かけると笑顔で握手やサインを求めに駆け寄ってきた。
本来ならば、僕が彼らに励ましの言葉の一つくらいかけてあげるべきなのだが、自分の成長が止まっている事に後ろめたさを感じ、彼等の心に残るような言葉をかけてあげられなかった。
なぜもう一歩前に踏み出して成長する事が出来なかったのだろうか・・・
緒方先生をはじめ母校の仲間は、僕が高校を卒業して8年経った今でも変わらずに応援してくれている。それを忘れていた訳ではない。支えになっていなかった訳でもない。ただ8年という長い時間と自分の精神的な弱さが「応援してもらっている!」という有難味を薄れさせてしまっていたのだろう。
今回の全国ツアーは、僕にとって何よりも大切な事を気付かせてくれた。
沢山の人が、TAOを、僕を、支えてくれている。
それに答えたい!
答えなければならない!
必ず答える!と決めた。
今、その新たな決意ができて本当に良かったと思う。
この「後悔」が来年には「自信」へと変われる様に、もう一度初心に還って、目標を見失わず、掲げた目標を達成して見せる。
最後に、両親へ、緒方先生へ、地元の皆さんへ、もう一度お礼が言いたい。
本当にありがとうございました。





























