2010年3月 8日

リフト事件

2010/3/2 岸野央明


大太鼓専用のリフトが壊れてしまった。


この事は前回のブログでも言っていた事なのだが、私たちが使っているリフトは特殊な加工を施した完全オーダーメイド製な為、海外では修理する事も購入する事も難しく、未だに問題は解決されていない。そのため現在は、直径120?、重さ400kgの大太鼓を、なんと手で持ち上げている。

しかしながら、さすがに三尺八寸の大太鼓となると、日頃鍛えているTAOの男性メンバーでも9人では足りない。そこで現地のスタッフにも手伝ってもらっているのだが、壊れているとはいえリフト自体はそこにあるので、その事を知らない彼らは、当然ながら両手を大きく広げ、Why? と突っ込んでくる。
上手く説明出来ないので笑顔で頷き、ごまかそうとしていると、さらにしつこく質問してくる。めんどうなので、これはトレーニングだ!と言うと、何故か盛り上がる。重さは? と聞かれ、500kぐらいだと少し多めに言うと、さらに盛り上がる。さすがアメリカ、ポジティブな人が多い。


 作業は息をあわせて慎重に行う。目が飛び出るほど高価な楽器だと、原崎団員に脅されるため、それまで騒いでいた陽気な外人さんたちも、ようやく真剣な表情を見せる。

 せーの、よいしょ!


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時間にしたらほんの一瞬で、あっという間の出来事なのだが、ものすごい緊張感ということに加え、瞬間的に120パーセントの力をだすため、スローモーションのように感じる。
無事、台に乗せられた大太鼓に目が釘付けになり、ビューティフルと無意識で呟きながら、そっと太鼓を撫ででている彼らを見ると、自分の鼻が少し高くなっている事に気づく。一つの重労働をみんなで達成したという感動が、人種や言葉の壁を一気に吹っ飛ばしてくれ、毎回出会って30分程度の時間で、親しい友人のような関係にさせてくれる。結婚式で行うケーキ入刀の儀式も、もっと達成感を得られるように、カチカチの固いケーキを切った方がより愛が深まるかもしれないと思った。
彼らとコミュニケーションがとれたおかげで、その後の作業もスムーズに進み、その結果、全体の仕込み時間の短縮にもつながる。
まさに怪我の功名。災い転じて福となす。リフト様、ありがとう!
 今日も大太鼓と壊れたリフト(帰国したら直す予定)のおかげで、素敵な友情が生まれ、いい公演になるであろう。アメリカ出発前に想像していた金髪美女との素敵な出会いは、ガタイのいいお兄さんたちとのあつい友情に変わってしまった。


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2010年2月20日

サンディエゴで出逢った人生最高の景色

2010/2/18 原口 純一


今までにないほどの盛り上がりをみせている北米ツアー。僕たちTAOは最高に楽しい公演を毎日行っています。そんな僕たちを更に盛り上げてくれているのが、移動中に出会う、まるで絵葉書を見るかのような絶景の数々。


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見てください。まるで映画のワンシーンのような、夢の中かと錯覚するほどの絶景、公演の疲れなど心地良い風に一気に吹き飛ばされます。
今は2月、暦の上では真冬のはず…しかし、Tシャツ短パンで過ごせる程熱いです。


ロスから180km程内陸に入ったパームデザートという町は現在冬で気温が28℃・・・。1年のうち4日程しか雨が降らず、真夏には毎日40℃を越えるのなんて当たり前だそうです。信じられます???  かなり驚きです!!


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ツアーが始まった3週間前、カナダのカルガリーでは−30℃。(太郎さんのブログをご覧下さい!)そして今は28℃。その気温の差約60℃。あり得ない数字です…。
このブログを書いている今もプールサイドで水着姿…アメリカって本当に広いですね!!


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昨日はこのパームデザートから約5時間バスに揺られ、今日はアリゾナ州のメサという街でOFFを過ごしています。異国の地で出会う景色の中でゆっくり過ごす、最高に贅沢な時間を過ごさせて頂いています・・・。
もちろん休みだからといって練習は欠かしません。この青空の下、サボテンの横でしっかり気持ちいい汗をかきました!


そう言えば、サンディエゴのホテルの屋上で僕の人生最高の景色に出会いました!
ちょっと大げさかもしれませんが、練習中に偶然出会ったこの景色、夕日が沈みかけてあたりが薄暗くなってきた瞬間。心にジーンと・・・感動してしまいました。


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さすがエンターテイメントの聖地アメリカ。屋上からの景色まで感動させるとは…
まだ見ぬ美しい景色の数々に想いを馳せて、何だか不思議な気持ちになりました。
これから出会う沢山の感動を心に詰め込んで、この心に響く感動いう不思議な力を届けられるプレーヤーになれるよう、このツアーで勉強したいと思います。

2010年2月20日

アメリカへの挑戦

2010/2/18 岩谷 あすか


「私、夢幻響のパフォーマーをやってみたいです。」


それは去年の10月。YELLOW学校公演の期間中だった。
夜ご飯を食べながら演奏について話をしていた時のこと。
その時プロデューサーは、「おぉ、パフォーマーかぁ。」の一言だった。
次の日、ミーティングでアメリカツアーのメンバーが発表され、そこに私の名前があった。しかも、夢幻響のセンターを私がするという演出だった。間に合えば、12月の凱旋公演からという考えもあると・・・。

更にもう一つ新しい演出がある、と知らされた。
岸野さんのソロリズム前、二人の奏者によるやぐら桶のシーンがある。
夢幻響のパフォーマンスとこのシーンには繋がりがあり、両方とも落とすなよ、と新たなチャンスを頂いた。

 夢幻響という曲が出来た時から、この楽曲に関わりたいという思いがあった。
男性陣が腹の底から声を出し、息を切らす。一糸乱れぬ動き、舞い・・・何より終わった後の汗が格好良く見えた。
私もやってみたい! 
男性の中で私はどれだけのことが出来るだろうか・・・。
男性の中に女性が一人。私にはそれが魅力的だった。負けたくない。
その日から私は時間を見つけては必死に稽古を続けた。11月、北島三郎特別公演で1日2回の大太鼓の演奏をさせて頂きながら、夢幻響の振り合わせをYELLOWメンバーと繰り替えした。そして、なんとか凱旋公演では、皆さんに見て頂くことが出来た。

次ぎなる私の挑戦はここアメリカ。
今、お客さんの拍手をステージで感じさせてもらっている。
夢幻響終了、ドン ドコドコドコ ドンドンドンドドッハッ!! で一気に照明が暗くなる。シルエットになった客席から一瞬の間、そしていっせいに沸き起こる拍手喝采を肌で感じる。この瞬間、いつも勇気づけられる。背中がゾクゾクし、鳥肌が立つこともある。何とも言い表せられない喜びを感じる時である。


男性陣の中に女性が1人、少し違う魅力的な強さを表現できているだろうか?
観客の目をどれほど引きつけられているだろうか?


 そしてもうひとつ、ソロリズム前のやぐら桶のシーン。西さんと息の合った演奏、体を大きく使い、間を感じ、どんどん躍動的になっていく・・・・たった1分間くらいの演奏で感情を出し切る、なかなか難しい・・・これもまだまだ私の課題である。
 4ヶ月前、あの時言えてなかったら、こんなチャンスはなかったと思う。
チャンスは待つものではなく、自分でつくるもの。今私はそれを実感している、そしてこの挑戦がもの凄く楽しい、帰国する頃にはもっと表現力を身につけ、迫力のある奏者になって帰りたいと思っている。


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2010年2月20日

双飛の裏話

2010/2/18 江良 拓哉


みなさんこんにちは!僕らは今アリゾナ州に来ています!
近くはグランドキャニオンが位置し、インディアンの保留地と言われているこの神聖な土地には、砂漠化した大地から至る所にかわいいサボテン達が顔を出し、見ている人の心に潤いを与えてくれ、遠く見渡せばゴツゴツした岩肌から幻の鳥コンドルが円を描きながら優雅に飛んでいるような… そんな印象を受ける清々しい風景が僕らを和ませてくれます。
今回タイトル「双飛の裏話」
双飛というのはまさにこのコンドルのように大空を飛び交う鳥達をイメージした曲です。


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知らない方もいらっしゃるかと思うので、簡単に説明すると、
ステージ前の方で太鼓をズラーーっと並べて、まるで鳥の羽のように腕を踊らせ、バチをさばき。少しおもしろおかしく、パフォーマンスする、ギリギリラインのあの曲です!
何がギリギリなのかと言うと・・・
・ニューヨーク帰国後、自由の女神の冠を付けての演奏・・・。
・シアトルでイチロー選手の真似を取り入れ見事伝わらなかった・・・・。
                               等など…
あの曲、意外と時間をかけてその土地、そのシュチュエーション等で、試行錯誤されているのです。
そんな「双飛」のコンポーザーは岸野さん。
そしてメインで演奏する四人の中に僕がいます。
今日はアリゾナ州のメサという町で僕らは午前中双飛の変更部分を練習しました。
五線譜に乗った新しいフレーズを岸野さんから頂いて、そのフレーズから4人で振り付けを考えだすのです。

「お!これはおもしろい」「(んーそれはチョット)…… あ!これはどうすか?」
「あ!!江良君がここで、タロ君に××××…とか?」
「これ、しんごさんと純が○○○で、俺とタロさんが○○◎みたいなのは?」
「それは駄目でしょ・・・・」「ですよね・・・・」
こうやって色々意見を出しながら過ごす練習時間はあっと言う間に2時間、3時間経ってしまいます。その場にいる人から沢山の厳しい意見を頂きながら・・・。
今回はカッコいい振り付けをメインにおいて、何故か見ていて楽しくなるというものにしてみました。今までより少し大人なテイスト?な感じになったと思います。(恐らく…)


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見ていた周りのメンバーにも「面白いじゃん!」と言われたので、多少自信はありますが、身内ウケはとりあえず第一段階。
とにかくお客さんの顔が自然と緩んでしまうようなパフォーマンスでなくては…。こうやってみんなで作っていく曲ほど愛情が湧いてきます。
明日は新ネタ発表です。
新しいフレーズや新しい振り付けを発表する時っていうのは、なんとも表現しがたい緊張感が走ります。


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どんなものになったのかは是非みなさんの目で確かめてみてください。笑

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もうすぐ日本では5月公演の新作舞台「浮世夢幻打楽 弐の絵巻」の先行販売が始まるようですね。双飛だけではなく、いろんな曲が毎日少しづつ変化しています。
みなさんの前で披露する時にはきっと、パワーアップしたTAOのショーをお届けできるのではないでしょうか!
未だ力不足な自分ですが、今回のアメリカツアーで、ゴシゴシと磨きをかけて帰国するつもりです。

さて、今日も飛んだり跳ねたり回ったり・・・・試行錯誤を繰り返します!!
明日の公演が楽しみです。


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2010年2月18日

アメリカツアー楽しんでます!!

2010/2/16 西 亜里沙


実は私達、公演の盛り上がりも楽しんでいますが、移動日も充実した日々を送っています!
まずはマリブからロサンジェルスへの移動日。
午前中、急遽スケジュールに組み込まれた小学生への公演を行い、搬出を済ませバスに乗り込むと、ドライバーのマイクが「せっかく天気もいいし、ビーチに行こう!」と連れて行ってくれました。
太平洋に面したこのマリブのビーチ、遥か彼方に緩やかな曲線を描き太陽に煌めく水平線が本当に広く、広く広がっていました。そして、ずらーっと立ち並ぶ別荘・・・・この別荘の持ち主は夏の期間だけをここで過ごすのだそうです。なんとも贅沢な生活!


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太陽の下、気持ちいい風に吹かれながら「すごーい!すごーい!ひろぉぉぉぉぃ!」「いいなぁー!俺もこんな別荘建てるぞ!」と写真を撮ったり、犬と走り回ったり・・・。


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ハイテンションになって私達は再びバスへ・・・・。
発進したとたん、静まり返るバスの中・・・・公演を終え、搬出をして、お腹いっぱいサンドイッチを食べて砂浜を走り回り、夢の中へ・・・・。

次に目を覚ますと・・・そこは夢の続き?ハリウッドではないですか!
現地マネージャーのピートの計らいで、なんとハリウッドへ来てしまいました!!!!!


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残念ながらあのハリウッドを象徴する[HOLLYWOOD]サインは今、布で覆われていて見る事が出来ませんでした・・・残念。
でも皆、憧れのスターの星を探したり手形を探したり楽しんでいました。
ちなみに私はアンジェリーナ・ジョリーの星を探していましたが、見つかりませんでした(涙)。でも、もう1人大好きなセリーヌディオンの星を見つけました!!夏子さんと麻記さんの足下にセリーヌディオンが!


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またもやはしゃぎ過ぎた私達は夢の中へ、ある移動日の一日でした・・・・。
そして、会館でも・・・
ユニオンで1時間は舞台に入れない昼間の休憩時間・・・・
外で光合成!お外ランチです。更に、日光に当るとビタミンDが作られるそうです。皆気持ち良さそうです。



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ちなみに真ん中に居る金髪の彼は、舞台監督のアンドリューです。
クッキーが大好きです(笑)


2月13日には照明チーフ八木さんのお誕生日、皆でお祝いしました!
八木さんすっごい喜んでくれました!
後ろの幕、かっこいいでしょ!?


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そして今日はサンディエゴ!
メキシコとの国境ギリギリに位置するこの街・・・・
照りつける太陽!真っ青な空!ビーチには可愛い子供達!
高い波に乗るサーファー達は黒くてペンギンの群れみたいでした(笑)


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そして、何だろう?ペリカン?大きな鳥を発見!
夏子さん近づいてみたら、つつかれそうになって・・・・


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今日は2時間くらいこのビーチで日に当っていました。
寒いアメリカを想像してヒートテックや、ダウンを沢山持って来ましたが、
最近はこんな最高に心地のいい場所ばかりです!!
いつもは朝から夜まで劇場に入りっぱなしなので、太陽に当たるのがとっても幸せです。明日はこのサンディエゴで公演です。
どんな反響があるのか楽しみです!!!

2010年2月16日

子供達の打音

2010/2/15 江良 拓哉


カリフォルニア州、ロサンゼルスの西部に位置するリゾート地マリブ。
太平洋に面したこの街は半袖で歩けるくらい暖かく、立ち並ぶ高級住宅が美しい海に更に気品を加えていた。
僕たちはこのマリブにある、大学のホールで公演をする事になっていた。そこでは中広間にはクラシックが流れ、アロマのような香りが漂い、外には南国を思わせるような木がいたる所に点在し、丘の上から遠くを眺めれば水平線が広がっていた。モデルのような容姿をした生徒ばかりが歩いていて、ここは何の楽園か!?と思わせるほど完璧な大学だった。


本来ここでは1日のはずだったが、急遽2日に渡って公演を行う事になった。
昨日は一般の観客。そして、今日は10歳前後の子供達。
開演時間を過ぎても客席はざわざわしていて、いっこうに静まる気配が無い。
結局30分遅れてスタート。先生のスピーチが終わり、いきなり客席から登場してきた僕たちの姿を見た瞬間、大歓声が沸き起こった。
麻記さんみたいな、ちゅるちゅる頭の子供達が最高の笑顔で必死に手を叩いて歓迎してくれた。その姿はまるで天使。とにかく可愛かった。
(勿論、麻記さんだって負けてはいない・・・笑)


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好奇心の固まりでキラキラした目が僕たちを見つめている。
演奏の途中でも、感極まった拍手や溜息や「OH! YES!」の声が自然と飛び込んでくる。あっという間に時間は流れていった。
かわいいというか、むしろ感心する。自分の感情を恥ずかしがらずに表現する所は外国人に備わっているいい所だと羨ましく思った。
全ての演目が終了し、いよいよワークショップ。
12名の選ばれた子供達が、ステージの上で実際に太鼓を叩ける。
始めは1発叩いて、次は2発とどんどん数を増やしていきながら太鼓に慣れていく。思い思いに叩く子。恥ずかしくてちょっと控えめな子。
その辺りは世界中どこに行っても同じ様子が伺える。


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太鼓の前では、人種も国も関係ない。打てば必ず音は鳴る。
けど、難しいのは音を揃えることだった・・・・
2つのチームに分けて、それぞれ違うリズムを打つ。
とてもじゃないが先に進めないくらいバラッバラ・・・。
司会の水藤さんと通訳の太郎さんの、目には見えない冷や汗が僕には見えた。


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太鼓は打ち手の感情を音に表す。みんなが同じ気持ちじゃないと音も揃わない。そこで水藤さんの一言。
「みんなー!笑顔がたりないぞ!!」
僕達も、言葉は片言だけど、究極のジェスチャー(?)で子供達を盛り上げていく。そして、彼等の音に僕たちが加わって「FESTA」が完成した。
なんと最後にはみんな同じ笑顔、そして同じ音会場を包んだ。
この子達がいつかまた太鼓を叩きたいなって思ってくれると嬉しい。
最後の最後でもう一曲TAOから子供達に「QUEEN」をプレゼントした。
みんな総立ちになって、手を叩きながら楽しそうに踊っていた。


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本番後、現地ツアーマネージャーのピートがこんな事を話していた。
「これまでいろんなワークショップを見てきたけれど、こんなに楽しくて、完璧なのは初めて見た!!」と大絶賛だった。


ワークショップの後、子供達からの質問コーナーがあり10歳前後の子供とは思えないような質問が飛び込んで来た
「太鼓を初めて打った時どのように感じましたか?」
「今日は本当に素晴らしかったわ!そこまでなるにはどのくらいかかるの?」
等の質問が飛び交い、半数以上が必死に手を挙げていた。この積極性は自分も見習わなくては・・・


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PS 子供達へ
いつまでもその輝く笑顔と好奇心と、今日出会った太鼓のことを忘れないでね!
いつか、日本で会えるといいな!

2010年2月15日

さてさて、今回のキッチンは?

2010年2月8日 黒柳夏子


 極寒のカナダ・カルガリーからアメリカ大陸へと南下し、昨日で丁度10回の公演を終えて、今日はカリフォルニア州のLivermoreという街で久々のお休みです。いつもの11人にプラスしてオーストラリア以来のあすかちゃんと、海外ツアー初参加の篤芳君を含めた13人のメンバー、そして音響のオペレーター占部さん、照明のオペレーター八木さん、ツアーマネージャーの愛ちゃんの総勢16名が今回のツアーメンバーですが、とにかく誰もが毎日を元気一杯で過ごしていますので、皆さん安心して下さい!

さてさていつもの事ながら、公演が始まると会館のGREEN ROOM(休憩室のような部屋)で私はコトコトと食事を作っております。今までより4人増えただけなのに、16枚のお皿はなかなか一杯にはなってくれず、一つのメニューを調理するのに最低三回転はフライパンを揺すらなくてはいけません。今まではお昼ご飯とお弁当のおかずと合わせて三品目くらいは用意していたので、これは大変だ・・・と思っていたのですが、じつは今回のツアーは夕食が用意されているのです。

公演が終了して片付けをしていると、どこからともなく良いにおいが・・・中華だったりイタリアンだったり、毎回会館に温かい晩ご飯が用意され、時にはデザートまでも・・・疲れきった体に少しでも美味しい物をと、現地ツアーマネージャーのピートが事細かく指示をして準備させてくれています。蛋白質補給の為の鶏肉や白身魚、ご飯やパンやフォカッチャ等の炭水化物、温野菜やグリーンサラダでビタミン、更に糖質が足りない人はブラウニーやクッキー等々、とにかく豪華に美味しい物がどどーんと机一杯に並ぶのです。

20時から公演が始まってトラックに全ての物を積み込み終えホテルの部屋に落ち着くのは、殆どが24時を回った頃、食欲よりも睡眠欲や疲れが勝って何も口にしないままベッドへバタンなんて事もあった様ですが、公演後にそれでは筋肉はどんどん細くなり痩せてしまいます。使ったエネルギーの分はしっかり補給、疲労回復をしっかりするのと同時に睡眠中にすみやかに筋肉の合成をする為に食事は絶対に欠かせないのです。しっかり栄養を取っているお陰で、みんなの顔色もいつにもまして良いみたいです。うんうん、良い傾向です。もっともっと食べて、もっともっともーっと鍛えて、舞台の上で光り輝く肉体を作り上げなくてはいけないですからね。


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さてさて、もちろんお昼ご飯だって負けてられませんから、広くて品数も豊富なアメリカのスーパーマーケットでたっぷり買い出しをして、明日は特製シチューの予定です。こんな調子だとアメリカツアーが終わって、帰る頃には、みんなもの凄いマッチョになっているかもしれませんよ?
楽しみにしてて下さいね!!
        

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追記
スーパーマーケットで、恐ろしい物を発見しました・・・


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甘?い誘惑が壁一面、量り売りのチョコレートやゼリービーンズは見ているだけでおなかが一杯になります。落語の「まんじゅう怖い」みたいに、怖い怖いって言ってたら、いつかトラック一杯のチョコが届いたりしたりして・・・

2010年2月15日

この一瞬への挑戦

2010/2/12 西 亜里沙


2010年2月12日(現地時間)。
もうカウントダウンの掲示板も0を表示しました。
いよいよバンクーバオリンピックの開幕ですね!
私達は1月24日に日本を出発してから、カルガリーの2日間の公演を終えた後、このバンクーバでオリンピックの一環として招聘され、公演をしてきました!オリンピック期間中2ヶ月に渡り様々なイベントが行われるカルチャーオリンピックの中でも、必見の舞台だと新聞に取り上げられ、劇場は満員の観客で盛り上がりました!


前日にバンクーバ入りした私達は、街に出掛けました。今頃、きっとオリンピック出場者もこの地に降り立ち調整を行っているのだろうなぁと話しながら・・・・。
街にはスポーツの格好をくり抜いたオブジェや、オリンピック期間中、街を照らし続ける光のアートが飾られていました。


オリンピックの中でも私が一番気になっているのは、女子フィギュアスケート。
浅田真央ちゃんの、失敗をしても動揺せず、妥協せず最後まで挑戦し続ける、あの強い精神力に、私も負けちゃいけない!と何度も励まされました。
「毎年新たな技に挑戦したい!そして成長し続けたい。だって同じでは見ている皆もつまらないでしょ?!」
スケートの話になるときらきらとした表情で話す彼女は、12歳でトリプルアクセルという難しい技を達成し、満面の笑みで「私が頑張ると、皆が喜ぶの!」と本当に嬉しそうに語っていました。
今回も、また難しい技にチャレンジしていますよね。
あの広いスケートリンクで何万人もの観客の中に日本を背負ってたった1人・・・。全ての選手がそうですが、この一瞬の為に何年ものトレーニングや稽古を重ね、もの凄いプレッシャーに襲われてきたのでしょう。
思った通りに体が動かない、タイムが伸びない、指示された通りに動けない・・・・沢山の悔し涙を流し、汗を流し、私には想像もできないような大きな壁にぶつかり乗り越えてきたのでしょう。

体の隅々まで神経を使い、音楽とともにスケートリンクへ滑り出す真央ちゃん、私と身長が10?しか違わないのにあの小さな体が、一回りも二回りも大きくなって、広い会場全体を伸びやかに優雅に滑り出す。
相当な精神力が養われていないと、あんな場所であんなに沢山の人の目が自分に集中している中で、冷静に演技するなんて、とうてい無理だろう。

実は、私はいまだに緊張で体がこわばる時があります。
プロデューサーからよく言われていました。
「緊張感は大事だ、しかし緊張してはいけない」
なんの事だか解らないかもしれませんが、一番大事な事なのです。
舞台は「その時」が勝負なのです。
心地の良い“緊張感“は私が一番大好きな感覚。
言葉で表現するのは難しいのですが、一瞬全身が空っぽになり、ストンッと中身が入れ変わり、別の自分に変わる・・・私が心地良いと感じる緊張感はこの空っぽの感覚。
しかし、この集中が出来ない時、”緊張”が生まれるのです・・・・
自分の呼吸と体の動き、メンバーとの呼吸が微妙にずれてしまう。
こうなると、力が入り体はこわばる。太鼓も笛も心地良い音が出ない・・・・。
常に心地良い緊張感で舞台に立てる様にするため、私達は日々のトレーニングや稽古、体調管理を行っていくのです。
オリンピックに選ばれた選手達と同じ。
この一瞬の為に彼等も「工夫と努力と継続」を何年も続けてきたのだと思います。
テレビで見せる素敵な笑顔の裏には計り知れない涙があるのでしょう。
「人は辛い時こそ成長する。限界を感じたときこそチャンスだ。」これもよくプロデューサーに言われてきました。辛いときはただただ必死に前だけを見て立ち向かうのだ。気が付けば大きく成長した自分が居るはずだ。


このバンクーバオリンピックの一瞬にかけて集まった世界各国の選ばれた選手達。計り知れない辛さを乗り越えてきた選手達から溢れる凄いオーラと緊張感と熱気で街は更に燃え上がっている事でしょう。私も燃えて来ました!このアメリカに、更に熱い熱いTAO旋風を巻き起こしてきます。


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2010年2月15日

アメリカ料理で元気満タン

2010/2/12滝 良平


突然ですが皆さん、アメリカ料理と言ったら何を思い浮かべますか?
多分ハンバーガーとかステーキとかフライドチキンなどが頭の中にジュジュジュッと浮かび上がってくるのではないでしょうか。
そう、僕もそうでした。こっちに来る2週間前までは‥?。


「アメリカ料理」=量が多くて大味で脂質が多いファーストフード的な料理。これは僕もそう思っていたけど、アメリカに来た事がない人だったら勝手にそういう思い込みがあると思います。
だけどはっきり言います。その考え違うんです。来ている僕が言うのだから間違いじゃないですよ。
アメリカには本当に美味しい食べ物がたくさんあるのです。こちらに来てからは、その食の種類の多さと美味しさに良い意味でカルチャーショックを受けています。
歴史上、世界各国から人々が集まり形成された国だからでしょうか。
アメリカの食から感じる事は、世界各国の料理をミックスして、それを上手にアレンジし、独自のアメリカ料理としているということです。
そしてそれがまた美味しいのです。


昨日の移動の際に立ち寄ったサンフランシスコでは太平洋の海の幸を豪快に使ったシーフード料理と出会いました。


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僕はコンソメスープと中華あんかけをミックスしたようなソースの中に、その日獲れた新鮮でプリプリの蟹とエビ、そしてホタテや白身魚をふんだんに入れて煮込んだ創作料理をオーダーしたのですが、美味しすぎて牛丼早食いみたいな食べ方になってしまい、出会ってから約5、6分という短い付き合いになってしまいました。
「美味しいものに出会うと早食いしてしまう。」これ僕の悪い癖なんですね。次に出会う美味しい料理こそはしっかり味わって食べようと思います。

自分ごとではありますが、僕の一番の癒しは美味しいものを食べることなんです。
人より太りやすい体質の僕は、公演中となると牛肉や油物をさけたり、夜は炭水化物を少なくして野菜を多く食べたりだとか色々制限をつけて生活しています。
でもその生活だとやはりストレスが溜まるので、休みの日の夕食だけは自分が食べたいものを食べる様にしているのです。
それに食は一番身近にあるエンターテイメントですから、そこから勉強になる事って非常に多いんですね。
料理も音楽も人に感動と元気を与えて喜ばせるものですから、作っていく時のこだわり方が非常に似ているのです。


それによくよく考えたら、アメリカはエンターテイメントの本場ですから、人に喜んでもらおうという思いがどの国よりも強いということですよね。
ということは、美味しい料理も溢れるようにあるということではないでしょうか。
う〜ん、これから訪れる町でどんな美味しい料理に逢えるかこのブログを書いている今から楽しみになってしまいました。
アメリカの料理からたくさんの元気をもらって、その100倍の元気をTAOの舞台を見に来てくれた人達に返したいと思います。

2010年2月15日

マキさん・衣装部自慢話の巻

2010/2/12 森藤 麻記


いつぞやかに見た、とあるバンドのワールドツアーDVD。
アーティストの名前さえも忘れてしまったけれど、
目に焼き付いて離れなかったのは大型の衣装ハードケースが何台も運び込まれるシーン。
素早く楽屋に並べられ、扉を開けば中から数々の衣装が飛び出す。


「うわぁ。カッコイイ!!」これが第一印象。
しかも恐ろしい程に便利そう。
その機能性とスタイリッシュさが「流石プロ!」といった雰囲気をかもしだしていた。
「いつかあんな衣装部にしたいっ!!」と叫びつつ、
でも流石にあれは無理だよなぁ・・と心の中で思っていた。


何故無理と思っていたかって・・・?!
だって私が入団した12年前、衣装はプラスティックの押し入れ用収納ケースと段ボールで移動してたんです。
それがキャスター付きの木製3段ボックスになっただけでも夢の様な話でしたから(笑)


夢にまでみた衣装ケース・・・。

それがなんとっ!!なんとっ。なんとっ。なんとぉ?。
今回TAOのアメリカツアー用衣装ケースが全て専用のハードケースとなったのです!!
「きゃぁ?」と叫びたくなる気分♪
どれ位嬉しいかって??のけぞって手足をバタバタさせたい位嬉しい(笑)
毎日その気持ちを押し殺し、何気ない顔で運び込まれるケースを受け取っているけど、
実際はスッキプで迎えたい程の喜びを噛みしめている。
扉を開ける度にあのDVDの映像がオーバーラップされじ?んとくる(笑)。
段ボールとプラケースを卒業し、手作りの木製ボックスともオサラバ(TAO工房の皆さま、お世話になりました)(^u^)♪
やったっっっぁぁぁぁ?。「よぉっ、衣装ボックスさん大出世!!」


衣装は全て吊るした状態で移動できるので、仕込み時に毎日行なっていた3時間程に及ぶアイロンがけの手間も、それによる衣装の傷みも軽減され、いい事づくしです。


ご紹介しましょう!!衣装ケースの皆さんです♪


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どう?ご立派でしょ。

じゃぁ、その浮いた3時間に何をしているかって??
ジャ?ン!!


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アメリカでもミシン買ってもらっちゃいました(^u^)
パチパチパチッ。

アイロンがけの時間は、プロデューサーから駄目をもらっていた部分の衣装の改善や
新たな衣装の制作時間となりました。

そして、毎日の公演で続々と出る補正の数々は今回、後輩のあすかちゃんが担当。
本当に助かってます!!


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こうやってチームみんなの協力によりTAOの衣装は日々改善されているのです。
新たな衣装ができたらまたブログでも紹介しますね?。

人間望めば叶うのですねぇ。
むしろ望んだ方向にしか行かない・・・というか。

次なる私の望みは・・(^-^)
これもまた・・、願い叶ったらご紹介します(^u^*)。

夢にまで描いていた衣装ボックスは勿論特注品!!
この日の為にと海外で勉強した衣装収納法やインターネットで集めた情報の数々、
そしてTAO のメンバーと、ケース発注の為に協力してくれた皆さんの意見を参考に完成しました!!


この場をかりて、相談にのって下さった音響エンジニアの伊東さん、 TAO舞台音響チーフの占部さん、各社ボックスメーカーの皆さま。
急な納品をなんとか間に合わせて下さったパルスの担当川原さん。
本当にありがとうございました。


そして、毎回「あれ買って欲しい。これ買って欲しい。」という私の要望に「好きにやっとけや。」と言ってくれるプロデューサーに感謝感謝であります。

2010年2月13日

カナダ・アメリカツアー、始動!

2010/2/10 原崎 太郎


寒い!!!カナダは寒い!!!
カナダの冬の天気予報には、外気温と併せて「Wind Chill=風が吹いた時の体感気温」というのが表示される。TAO一行がカナダ・カルガリーに着いたその日、外気温はー12℃。しかし体感気温はなんと-30℃!頬に当たる風は刺さるように痛く冷たく、はいているジーンズが凍っているような履き心地だ。冬のTAOの里に来られた事がある方は久住の冬がいかに厳しいかご存知だと思うが、ここカナダの冬はそれをはるかに超えている・・・。


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でも、そんな極寒の地でちょっと心がHOTになるようなサプライズがカルガリー空港で僕を待っていた。到着ゲートをくぐると、何とそこに僕の兄と兄嫁が!!二人はカルガリーからほど近いバンフという小さな町に住んでいるのだが、僕たちTAOの到着に合わせて空港に出迎えに来てくれていた。久々の再会の喜びもそこそこに、次の日のリハーサルへ向けて体を休めるため、僕たちはホテルへと向かった。

 ヨーロッパのホテルとは違い、高くて大きいベッドに横になりながら、これから始まる3カ月の北米ツアー、そしてその先へと想いを巡らせる。

基本的には初めての公演地ばかりなので、事前のプロモーションが重要なのは言うまでもないが、結局は実際に公演を見た人たちの「口コミ」が一番の宣伝になる。そのためには常に新しい何かを取り入れつつ舞台を進化させ、前に見た人たち以上に次のお客さんが感動できるような舞台を創り上げていかなければいけない。TAOの理念である「工夫と継続」。それにパートナーである一風堂の理念「変わらないために変わり(進化し)続ける」がオーバーラップする・・・。

周知の事実だが、TAOの目標であり夢の一つであるブロードウェイやラスベガスでのロングラン公演。いまだかつて、世界を感動の渦に巻き込んできた数々のミュージカルや、他の追随を許さない圧倒的なシルク・ドゥ・ソレイユのショーと肩を並べた和太鼓エンターテイメントがあっただろうか。その場に自分が立っている事を想像しただけで鳥肌がたつ・・・!そしてその実現まであと一歩、というところまでTAOは来ているんです!!みなさん、わくわくしませんか?!

日本で応援してくれる皆さんも僕たちと一緒にわくわく出来るような夢への最後の一歩を確実に進むために、この北米ツアー、全力で突っ走ります!!日本からの応援、よろしくお願いしまーす!!!

2010年2月13日

そっちがデカさなら、こっちはフカさだ!

2010/2/8 佐藤 和哉

正直、圧倒されている。


バスの窓から見る自然の景色に・・・肌で感じる国土の広さに・・・道路を走るトラックのゴツさに・・・数百メートルは連なっているであろう貨物列車の長さに・・・巨大ホームセンターに売っている巨大掃除機に・・・マックのMサイズについてくるジュースのでかさに・・・そのジュースが小さく見えてしまうほどのデカイ人達に・・・そして、そんなデカイ人達が一斉に贈ってくれる喝采の大きさに・・・。

 海外、特にヨーロッパをツアーしてまわる機会がこれまで多かったが、日本が遅れをとっていると感じたことはほとんどなかった。それが、アメリカに来てまだ一週間ちょっとしかたっていないのに、「これは凄いわ」「これは便利だね」の連発である。
“物”もそうだが“人”もそうだ。会館にはいつも『ステージハンド』と呼ばれる人たち(主に搬入搬出やステージ造りを手伝ってくれる人たち)がいるが、今までまわったどこの国の人たちよりもエネルギッシュで頼もしく、陽気で、一緒に仕事をしていて楽しくなるような人が多いように思える。このパワーがどこからくるのかわからないが、アジアやヨーロッパとは明らかに異なるエネルギーがみなぎっているのを感じずにはいられない。
学生時代に勝手に抱いていたアメリカへの反抗心のようなものも、心地よい空気とアメリカ人の明るさにかき消されて、既に消えてしまった。「アメリカの食べ物なんて、ジャンクばっかで美味しくない」なんて考えも、こっちで生活してしまえば単なる思い込みにすぎなかったということがわかる。ヨーロッパよりも断然美味しいと思えるものが多いのだ。

そんな圧倒的なアメリカの中を突き進みながら、どんどんアメリカを好きになっていく自分の中に湧いてきたのは、意外にもさらに大きくなっていく日本に生まれたことへの喜びである。
日本はこの国よりも遥かに小さな国だけれども、遥かに長い時間をかけて濃厚に練り上げられてきた文化がある。今のアメリカの豊かさは、きっと5年後には日本も追いついてしまえるもののように思えるが、日本の歴史が紡いだ異色の文化は、アメリカがどんなに大きな力をもってしても手に入れることはできない極上の宝だろう。和太鼓は、そんな日本文化を象徴するような楽器として、アメリカ人の目に映っているに違いない。そう思うと、地球最強を誇るこの国にひと泡ふかせてやりたいような気持ちになってくる。


あっちがデカさなら、こっちはフカさだ!

先人達が培ってきた日本独自の心意気を今一度自分の中に見直してみる。相手にとって不足なし!和太鼓を武器に、広大なアメリカで存分に暴れまわってみるつもりだ。


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2010年2月13日

ハイウェイの彼方へ

2010/2/11 水藤 義徳


ホテルをチェックアウトし、今日もツアーバスへと乗り込む。
バスはハイウェイに乗り、「マリブ」へ向けて579?の道のりを走り続ける。


TAO全米ツアーが、遂にスタートした。
過去に行った単発の公演では無く、今回は3ヶ月に及ぶ本格的なツアーである。
私は、この瞬間を17年間待ち望んでいた。


17年前と言えば、私がTAOに出会った時期へと遡る。


デザイン学校に通う傍ら、私は当時結成されたばかりのTAOの稽古場へ頻繁に出入りしていた。(今思い返せば、実に中途半端な行動である。)
そんなある日、当時の代表から直接「ラスベガス長期公演計画」の話を聞いた。
私はその話に大きな憧れを抱き、卒業と同時に正式にTAOの団員となった。


バチの握り方さえろくに知らなかったが、目前に迫る華やかなステージに立つ自分の姿を夢見て、ただひたすら稽古に明け暮れる日々が続いた。


入団3ヶ月後、あまりにも突然に、私が人生を賭けたその計画は頓挫した。


この日をきっかけに、団員は次々とTAOを去って行った。
更に3ヶ月後、演奏者は結成当時からすると半分以下の6人になっていた。


丁度この時期に代表者が現在の藤高代表に代わり、
今後のTAOの指針について連日に渡る話し合いが行われた。
その話の中に「アメリカへの再挑戦の夢」が、はっきりと挙げられていた。
「・・・何より、このTAOという集団を世の中から消滅させてはならない!」
藤高代表の熱い言葉に心揺さぶられると同時に、
抱いた夢を捨て去る勇気の無かった私は、TAOに残る道を選んだ。


それから17年間、あの時に話した夢の数々はことごとくTAOの手中に舞い降りて来た。1つ夢が実現すると、その先にまた新しい目標が湧いてくる。
この相乗効果の繰り返しで、TAOはどん底から這い上がって来る事が出来た。


TAOの視点から考えれば、今回の全米ツアーは更なる夢への通過点であり、同時に次のステージへ向けての出発点でもある。


しかし、私にとっては大きな節目であり、特別に感極まるものがある。


ハイウェイを走るツアーバスの窓から流れる景色の中に、今まで経験した出来事が次々と浮かんでは消えて行く。この広大な大地を実際に自分の足で踏みしめるまでには、そう簡単には語り尽くせない程のドラマがあったのだ。
振り返ってみると、何故自分が残ったのか、不思議な気さえして来る・・・。


・・・しばらく物思いにふけった後、ハッと我に帰る。


共にこの地を夢見た仲間を想うと、複雑な想いが胸に込み上げては来たが、私は彼らの様にこのハイウェイを降りる気は最初から無かったではないか。
全米におけるTAOの演奏活動はまだ始まったばかりで、入団当時の夢である「ラスベガス長期公演」への道のりは、まだまだ遠い。
更にアクセルを踏み込んでみたいという好奇心が私自身にある以上、スピードを緩める訳には行かない。


TAOが走って来た道は、まさにこのハイウェイの様なものだ。
のんびりしているとあっという間に取り残されてしまうが、同じペースで走っていれば素晴らしい夢を次々に分かち合う事ができる。


今迄もそうして来た様に、まずはこのツアーを成功させる事が先決である。
ハイウェイの彼方に広がる奇想天外な景色を夢見て、REDメンバーと共に「がむしゃら」を貫き,時には楽しみながら、TAO初の全米ツアーに挑んで行きたいと思う。

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2010年2月13日

発祥の地!!【Seattle】

2010/2/9 原口 純一 著


TAOが結成当初からの目標の1つとしていた北米ツアー。44都市50公演約3か月のツアーがいよいよ幕を開けた。
今回北米ツアーの幕開けとなった、カナダ・カルガリーでの公演を終え、いよいよアメリカに上陸。そのアメリカ最初の都市 【Seattle(シアトル)】。シアトルはアメリカ北西部に位置する、ワシントン州最大の都市である。


シアトルと言えば、真っ先に頭に浮かんでくるのが、日本が誇るメジャーリーガー、イチローが所属するシアトルマリナーズであろう。というわけで僕らも早速その日の本番、双飛のお笑いシーンでイチローを4人で演じてみた。お客さんは分かってくれただろうか??


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▲ マリナーズの本拠地【セーフコフィールド】


しかし、マリナーズでだけではなく、シアトルが発祥の地となっているものが他にもたくさんありました。


たとえば、PCで有名なマイクロソフト社。かの有名なビルゲイツ氏がマイクロソフト社を立ち上げたのもここシアトル。今では世界一の大富豪として名をはせている彼も、ここシアトルからその歴史をスタートさせているそうです。


そして、何といってもスターバックスコーヒー。1912年に、シアトルに第1号店をオープンして以来、今や世界各国に約17,000の店舗を構えているスタバ。
僕たちTAOは、グランディオーゾに居ても、ツアーで日本中、世界中回っていても、コンビニに立ち寄っても、必ずと言っていいほどお世話になっている。
そのスタバの一号店とは一体…
と、いうわけで行ってきました。スターバックス1号店。


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▲スタバ1号店の入り口


古ーい雰囲気の店を想像して向かうと、そこには、以外にも綺麗な店構え。ほかの店とは少し違ったロゴマークが特徴的でした。


店内に入ってみると、驚きの光景が!
 何と店内を飛び交うカップ・・・!?レジで注文を受けた店員さんがコーヒーを作っている店員さんまでポイ!!ストラーイク☆
さすがアメリカ。やることまで大胆…。みんな驚きながらも笑ってました。
北米に来て、まだおいしいコーヒーに出逢えてなかった僕。アメリカンコーヒーと言うだけあってコーヒーが薄い・・・。でもやっぱりスタバは一味違いました。世界中どこに行っても同じ味を楽しめる。これがスタバのいいところ。

これは僕らTAOにも言えること。世界各国、日本全国どこへ行っても毎回同じ感動を舞台から届ける。これが一番大切なこと。やはり、職種は違えど、目指さなければいけないところは同じなのだ。ちょっと大げさだけど、スタバの懐かしい香りが体にしみ込むのを感じながら、そんなことを考えました。

2010年2月13日

イレギュラーから生まれた奇跡の一体感

2010/2/8 岸野央明


 北米ツアーがスタートして二週間、ヨーロッパに比べると異国感が薄く、時差ぼけ以外のことはすんなりと受け入れる事が出来た。
食事やホテル、何にしても1、5倍という驚きのサイズで整っているが、日本と変わらない生活環境で特に不自由に感じることはない。逆に海外特有の驚きや、楽しみといったことは少なく、刺激が無いといえば無いのだが・・・
セブンイレブンがあるだけで私は何の文句も無い。


 バンクーバーからシアトルまでは、約4時間程度のバス移動。アメリカツアーの初日という事もあって、いつもよりも二割ほどテンションの高い私たちは、いつもよりも少し早めの12時には会館に到着し、仕込みを始めるというスケジュールだった
・・・・が、国境での荷物検査に想像以上の時間がかかり、無事にバスが出発できたのは12時を遥かに過ぎた15時。すでにジャージ姿になり、準備万端だった私は、スコーンと足払いでもされたかのような気分だった。悪い事は続くもので、道路の渋滞によりさらに足止めをくらい、結局会館に到着出来たのは、17時を過ぎた頃だった。
開場まではあと2時間。普通に考えれば、間に合うはずがなかった。ステージマネージャーや、現地スタッフは仕込みの量を減らし、2時間で出来る内容に切り替えると思っていたようだったが、私たちにその考えは微塵も無く、いつも通りの仕込みを行うと伝えた。この時の、アメリカ人の驚いた顔がとても痛快で、私はこれがTAOだ!と少し誇らしげな顔をして見せた。

 バスから飛び出すように出てきた私たちは、そのままトラックまで走り、大急ぎで作業を開始した。私たちの情熱に呼応するように、現地スタッフも走り回って手伝ってくれた。水藤リーダーの指示のもと、メンバーとスタッフの阿吽の呼吸により、奇跡的に会場時間ギリギリのギリギリで間にあった。


息をつく間もなくドタバタな状況で始まった本番は、心配した通りアクシデントが沢山あったが、いつもとは違う不思議な一体感が客席まで伝わり、最初から最後まで異常なほどの盛り上がりだった。


 大変な一日ではあったが、メンバー一人一人の底力を改めて知る事が出来た。
悪い事は続くもので、この日の搬出中に、私は大太鼓専用のリフトを壊してしまった。
長期ツアーなので、このあともいろいろなハプニングがおこると思うが、こんなに心強い仲間が13人もいれば、何があっても大丈夫だろう。


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