2011年1月27日

弐の絵巻 最終章

岸野 央明

 ドイツツアーが始まったにもかかわらず、実は私の頭の中は"参の絵巻"をどうするか?ということでいっぱいだった。昨年1年間かけて育て上げてきた"弐の絵巻"これを超える作品が作れるのか?日本に帰国する前に、いち早く新しいものを作りたい!と焦る私の気持ちとは裏腹に、プロデューサーは「まずはこのドイツツアーを大成功させることを考える!もっと細部に渡ってやり直さなくてはいけない所が沢山有る。"弐の絵巻"の本当の最終章を目指して頑張れ!」そう言い残して、日本へと飛び立っていった。
 一瞬、不安がよぎったが、翌日から心機一転。早速その練習がスタートした。まずは作曲チームによる駄目出し会議、その結果を全員でもう一度話し合い、決まったことを次から次にどんどん試していく。

2011_1_27_1.jpg毎日細かい振り付けのズレや、音のニュアンスの違い、顔の向きや気持ちの移り変わりまでも、徹底して指摘される。

2011_1_27_2.jpg今回、ドイツツアーには初参加、国内ツアーよりも厳しい駄目出しに必死で個人練習を繰り返す本田君。
(怖い先輩がいるので本番前の準備に余念がない・・・(笑))

2011_1_27_3.jpgそして、海外という事でのキャスト変更で不可能になってしまった演技を、落とす事無く、今までより更に良くしようと頭を悩ます江良君。何度も試行錯誤して新しい技を披露しては、「全然駄目!!」と厳しい駄目出し・・・。
しかし、くじける事無く立ち向かう彼は<ピンチはチャンス!「×」バツだって見方を変えれば「+」プラスになる!>常に前向きである。

2011_1_27_4.jpgはてさて、海外での大問題はこちら・・・。凱旋公演で新しく演目に加わった拍子木パフォーマンス。こちらドイツではシンゴ君と太郎君がチャレンジしているのだが、あの終わりのお約束「よーお、パン!」が海外では通用しない!!
焦る二人。現地スタッフに調査をして日々模索中。
いやぁ、人には沢山の可能性があるものですね。あんな演技が出来たなんて、想像出来ませんでした・・・。

2011_1_27_5.jpgこうして日々「弐の絵巻」を見直していくうちに、まだまだ足りないものや、もっとこうしたい・・・なんてアイデアが出てきた。
「参の絵巻」の新作アイデアを必死に考えていた時より、自然と新たな発想が生まれそうな気がする。
新しいものを生み出す者として、また一つ大切な事をプロデューサーに教えて頂いた気がした。

2011年1月25日

「浮世夢幻打楽・バージョン2.4の絵巻」誕生。

今月の初めに「浮世夢幻打楽・弐の絵巻」は、国内での千秋楽を迎えた。
その数日後、「浮世夢幻打楽・弐の絵巻」はドイツへ渡り、ヨーロッパでの初日を迎えた。一度終わったつもりがまた最初からとなると、何かに騙された様な、不思議な感覚を憶えるが、よくよく考えてみるとドイツへ来るのは1年と2ヶ月ぶりとなる為、確かに初日となった訳である。

そして今夜、「弐の絵巻」は、「2.4の絵巻」へとバージョンアップする。

今更何故?と日本のみなさんは思われるかもしれないが、変更の理由は会場の「舞台設備」にあり、我々のやりたい事が、用意された会場では残念ながら実現できないのである。
「会場に文句を言った所で何も始まらない」と、藤高プロデューサーから革命的な決断が下され、ドイツツアー3会場目から第二部の構成を大胆に変更し、全く新しい展開の「浮世夢幻打楽・弐の絵巻」が進められる事となった。

簡単に言ってしまうとこれは、「大どんでん返し」である。

全ての指示を終えた所で、藤高プロデューサーは日本へと帰国。
限られた時間の中、残されたメンバーとテクニカルスタッフ、そして現地のクルーも含めて練習やミーティングが繰り返し行われた。

こうして今日、「ハンブルグ」での本番当日を迎えた。
「ハンブルグ」と言えば、TAOがドイツを訪れた最初の場所である。
運命のいたずらか、新たなる挑戦が再びここで始まろうとしているのだ。

あの頃のがむしゃらな気持ちと寸分違わぬ気持ちで、皆の命を燃やそう!

予想外の出来事だったとは言え、今となっては「ドイツ初上演」と言う響きに感じていた違和感は全く無くなった。
この「浮世夢幻打楽・弐の絵巻」はヨーロッパの地で今までよりも勢いを増して爆発する事になるであろう。

日本の皆さんにご覧頂けないのは残念だが、必ずや「浮世夢幻打楽・参の絵巻」で今回の経験を昇華させる事を固くお約束します。

水藤 義徳

2011年1月24日

あすかカンタービレ!! 

岩谷 あすか

入団して5年、実はドイツツアー初めてです。
『ドイツは寒いよ!』とメンバー皆に言われたので、防寒対策としてスキーウエアーにモコモコの靴、マフラーに手袋、そして今どのスポーツメーカーも出しているヒートテックを準備して出発しました。

 1月13日ドイツに到着。
空港から外に出てみんな口々に『寒くないっ』『久住の方が寒いし!』と連呼・・・
この日は、日本から長い長い海を渡って届いたコンテナの荷下ろしの日で時差ぼけの中、皆せっせと下ろしパッキングされてある太鼓をカバーから外し、打面や音をチェックします。皆半袖で動き回っています。
もしかしたら、今年のドイツは寒くないのかもしれない・・・そう思っていました。

 14日にリハーサルを終え、15日Mannhein初日。
TAOも現地スタッフさんも仕込みを始めます。初日だからか、なかなかうまく物事が回らず時間だけが過ぎていきます。
会場時間ギリギリまで転換の打ち合わせ。

 16日あのベートーヴェンが生まれ育った街Bonnで二日目。
日本では会館や劇場が主だが、ドイツではコンサートホールが主らしく、なんて説明したらいいのかわかりませんが、日本で出来ていたことがスムーズに行えず、日に日に変わる転換に悪戦苦闘し、この日も会場時間ギリギリまでドタバタでした。
この二日とも曲の練習やリハーサルが出来ておらず、演奏内容も決して良かったと言えるものではなく、本番が終わり舞台裏では『すみませんでした。』の声が何度も耳にはいりました。
 プロデューサーからもこの二日間の演奏を見てのミーテイングがあり、プロモーター側からの意見や全体的な反省点、演目一つ一つのダメ出し、個人的なダメ出しもあり私へのダメ出しは筝でした。筝と一体化していない、弦を見ないと弾けない、赤恋で弾く筝のイメージが違う・・・『はい』とは言うものの心の中ではやっぱり悔しさが一番にきます。
ドイツツアーでの課題にこの筝も含め、残り約1ヶ月半、目指すはあすかカンタービレ!!
自分と筝が一体となり、フレーズ一つ一つが歌うように演奏する。筝だけではなく、太鼓にしてもそうだと思います。
気持ちのこもった歌に鳥肌がたったり、感動して涙がでたり・・・それを太鼓や筝で表現していきたいです。

 19日Hamburg、プロデューサーから頂いたダメ出しをもとに、今日も手合わせです。
ハンブルグはとても寒いです。芯まで冷えます。大丈夫と思っていたmy防寒対策グッズをバスに乗せたままにしていることに後悔です。

皆さん、日本は寒いですか?
Yellowの皆、久住の雪はどうですか?
お互いこの寒さに負けず、乗切っていきましょう!
2011年1月22日

ドイツに舞い戻って

2011/01/19原口 純一

あけましておめでとうございます。そう言ってから早いもので1ヶ月になろうとしています。早いです。本当に早いです。こんな風に、あっという間に1年なんて過ぎていってしまうんですねっ。だからこそ毎年、目標を持って1年を過ごすのですが、今年はといいますと...それは内緒にしておいて。一つだけ、大人の男に成長します!!(笑)

さて、久住を離れてもう1週間が経った。今年も、例年通り真っ白な久住から新年を迎え、寒い、寒い冬が始まるのだろうと覚悟していたら、その期待を見事に裏切られ、例年に増しての大寒波...。雪には慣れているはずの僕らもさすがに...。毎日の除雪作業にチェーン取り付け。ばたばたのお正月。そしてあっという間にドイツへ出発。

だが、ドイツについてみると、驚くことに、全くといっていいほど寒くなく、むしろ暖かいといっていいくらい。防寒対策も万全で挑んだドイツ。のはずが、防寒グッズはトランクケースの中...。

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いつもの寒さとは違い少々拍子抜けしながらも、ドイツの会館に一歩足を踏み入れ、太鼓達と再会した瞬間、やはり一瞬で気が引き締まった。
一昨年の冬に来た時は、体調を崩し、モチベーションも上がらず、自分自身がプロとして、情けない結果に終わってしまったツアー。今回こそはと、リベンジを誓い、このツアーに望んでいる。いったいこの1年で、どれ程成長することができたのだろうか。1年前とは違う自分をこのドイツでしっかり探求していきたい。

そして、日本に帰れば、春には新作舞台「浮世夢幻打楽 -参の絵巻-」がいよいよ始まる。前作以上の作品に仕上げるためにも、このドイツでまずは地盤を築いていきたい。2ヶ月ほどしかないツアーを有意義なものにして、日本に帰国しよう。

そう決意し、滞在中のハンブルグの地を歩き出した。

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