2011年12月31日

「本拠地」と書いて「ワガヤ」と読む

河原シンゴ

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そう、ここは「TAOの里 GRANDIOSO」である。今日は研修生も含めたメンバー総出で全施設の大掃除を予定していた。
とうとう明日は2011年の大晦日。限りなく白に近い灰色の曇り空から、風に煽られた雪が降りてくる。なかなか積もらない雪は、アスファルトに落ちては一瞬で消えていった。
早々と朝食を済ませ、人肌より熱いお湯をバケツに汲んで、皆が飛ぶように各施設へ散っていく。TAOが住む広大な敷地には、練習場を始めとする7つの施設が建てられている。年々増加していく建造物は、ここの住人にとって楽しみの一つでもあった。
毎年必ず行われている大掃除だが、その手際の良さと仕上がりの美しさは確実に前進している。普段目の届かない棚の上や天井の電球などを徹底的に磨き、日頃あまり時間を割けられなかった目につく壁や床を余すところなく拭き回った。

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大掃除開始から数時間もしない間に「改善点」が話題に上る。
事務室の掃除をしながら「もっとこんな物があったら便利なのに・・・。」と瞬時にカタログを開く太郎君と水藤さん。自分達が使う物だから自分達でより良い環境を作っていくのはTAOの伝統的なスタイル。それも、自由に。

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このように生活の中で一度起こった不具合を改善するのと、舞台上で出来上がっている楽曲を編曲する事は、形こそ違うが当事者の心情に違いはないと思う。先輩から任された一つの作業を終えて、それだけで良いと思ってしまうほどつまらないものはない。どんなときでも思いついたアイデアは、引き継いだ先輩や側に居る後輩に提案してみるべきだ。そうでなければ単純に時間が通り過ぎていってしまう。学ぶべきものは無限にあるのだから積極的に生きなくては勿体ない!
それもこれも全ては、この本拠地があるからこそできること。
トレーニングも舞台製作も全てこの「TAOの里」があるからこそできること。
静かに僕らを見守り続ける「本拠地」は世界中のどんなホテルよりも居心地の良い「我が家」である。一日がかりで掃除したワガヤは、屋外に出てもゴミ一つ落ちていなかった。

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2011年12月20日

言葉なき忘年会

河原 シンゴ

いよいよ久住も冬本番。朝6時前、昨日ツアーから久住に帰って来たばかりで、全く追いついていなかった洗濯物を部屋の外に干す。
そして買ったばかりのCDを聞きながら本を読んでいた。
今日はなんと休日なのだ。
「・・・え?・・・嘘?」
さっき干した洗濯物が、気がつくと乾くどころか1時間も経たない間に凍っていた。とにかく寒い。
「予想はしていたがやっぱりこうなってしまったか。」
(半袖でなんてとてもじゃないけど過ごせない)

そんな驚く程寒い休日だが、一つだけどんなに時間がかかろうとも済ませておきたい作業があった。
それは「バチのメンテナンス」である。
重さや堅さが様々な何種類もある木材から作られたバチは、どんな時でも僕らと太鼓の間に立ち、打ち手のイメージした音へ導いてくれた。一年間という短くも感じる膨大な時間は、少しずつだが確実にその身を汚し削っていった。
ある時は太鼓の縁打ちでへこみを作り、ある時は公園のアスファルトに誤って落ち傷付いた。

20111219-1.jpgそんなバチ達を、一年分の感謝を込めてサンドペーパーで磨き上げる。この中には研修生の頃から使い続けているバチもあり、それだけは他のものに比べて手に伝わる感触が違っていた。

いつまでも気に入ったバチを使い続ける為には、日頃から手入れが欠かせられない。真冬の太陽光が彼らを一層輝かせる。
その光景を見て僕は何だか嬉しくなり刷毛を片手にこう思う。

20111219-2.jpg「来年も色んな楽曲が生まれる、その時は頼むよ!相棒!」


2011年12月17日

はじめの一歩

黒柳 夏子

12月15日、2年ぶりに大分の臼杵市で公演がありました。ここでは、毎回園児との共演特別バージョンが繰り広げられますが、TAOの舞台では新人達が奮起してくれました。
四月から研修生として入団した、山本君と生越君の二人が実は初舞台を踏む事ができました。キャナルの公演中はロビースタッフとして手伝ってくれていたので、何となく顔を覚えてらっしゃる方もいるのではないでしょうか?
まだまだ、体付きも声も動きもレギュラーメンバーには見劣りするのですが、舞台に立ちたいという真っ直ぐな気持ちにこの機会が実現したのです。
「出来ないのは解ってるんだから、気持ちを見せろよ!」滝君から喝を入れられながらも立ち向かってくるその姿勢に、いつの時代も繰り返される最初の壁を乗り越える苦悩は変わらないんだな、と痛感しました。そのあと夜中まで必死に練習していた彼らは、この先のTAOの公演にどのように関わってくるのか楽しみな限りです。

最初に書いたように、臼杵公演は園児達との共演がありました。
ただでさえ可愛いのに、小さな子達が一生懸命に声を出して太鼓を叩くとなれば、たとえ我が子ではなくても「頑張れー!」と声をかけてしまうのは当然ですよね。稲葉太鼓Jr.が演奏している時にTAOメンバーみんなが、客席の父兄と同じ顔をして舞台を見ていたのは、ここだけの話にしておいて下さいね(笑)
最近はこういった共演と言う機会も少なくなっていますが、子供達と一緒に演奏するのは何だか複雑な気がします。だって、客席の視線がこちらに向いていないのが解るんです。仕方ないですよね、どうやっても我が子の可愛さには敵わないのですから(笑)
演奏後に園児達と一緒に写真撮影がありましたが、TAOのお兄さん達は子供達に大人気でした。でも、一番人気は練習指導に伺った山口くんでした!

そして、今回の公演ではじめの一歩を踏み出した山本君と生越君、公演後には少し晴れやかな顔をしていたように思いますが、大変なのは今からです。目指す頂きが高ければ高いほど試練はあると思うけれど、頑張って早くレギュラーになってほしいと思います。

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2011年12月17日

至高のエンターテイメント

原口 純一

僕らTAOは常に上を目指し日々を過ごしている。それは、世界屈指のエンターテイメントグループを目指すが故。そんなTAOが目指しているパフォーマンス集団がある。

【シルク・ドゥ・ソレイユ】

簡単に言うならば、サーカスグループなのだが、そんな言葉では表現できない。
ショーの中に1つの物語があり、その中で繰り広げられるショーは世界最高峰の舞台といっても過言ではない。

 今回僕を含めて、5人のメンバーがマカオに研修のために、連れてきて頂いた。
ここマカオでは、シルクの【Zaia】と、シルクの元演出家、フランコ・ドラゴン氏が手がけた【水舞間(ザ・ハウス・オブ・ダンシングウオーター)】が毎日、常設劇場で行われている。この2つのショーを見る為に僕らはやってきた。

まずはZAiA。

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 前列の方で見れた事もあり、演者の表情がはっきりと見え、演者の表情だけで、世界に引き込まれていった。1つ1つの演技へのこだわり、頭の先から足先まで意識されている動き。すべてにおいて同じ舞台に立つ者として、自分がいかに低いレベルにいるのか、表現者として、全く足下にも及んでいないことを痛感した。

だが、プロデューサーは一言。フランコのショーはこんな物じゃない!!

フランコ・ドラゴンはラスベガスにある常設劇場で、LeReve、KA、Mystere、Oなど、数々の作品を手がけてきた、TAOのプロデューサーが最も尊敬する人物。
 今回の水舞間(ザ・ハウス・オブ・ダンシングウオーター)も彼の演出。

 そのショーを鑑賞し終えた後、僕は初めての感覚に襲われた。伝えたい事、言いたい事は沢山あるのに、全く言葉にならないのだ。あまりにも衝撃的で、完璧すぎる。同じ人間がにここまで出来るのか。そう言いたくなる程だった。
ついさっき見終わったばかりなのにもう1度見たい。素直にそう思った。
自然と涙が目の中に溜まっていったのを感じた。
それは、感動して出てきた涙、もちろんそうなのだが、それと同時に、自分の不甲斐なさ、実力の無さを感じた事による涙だった。

終演後に話していた時の、プロデューサーの言葉が心に残る。

『舞台人がいろんな舞台を見て、感動しないでどうする?
 料理人がいろんな料理を食べて、感動しないでどうする?
 お笑い芸人がいろんな笑いを見て、笑わないでどうする?
 需要と供給は常に同じでなければいけない。』

いいものを知らなければ、いいもの届けるなんて不可能。
改めて今回それを実感した。

今以上に上を目指し、いい物を知り、それを欲していく。
これが無ければ、上を目指すどころか、現状で止まるか、衰退するだけ。

 来年の四の絵巻へ向けた作品作り。今回こそは、どんな形でさえ作品作りに携わりたい。いいものを知った僕らだからこそ出てくるアイディアがあるはず。 今回学んだ事を、何としても生かしていきたい。

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2011年12月16日

未来へ向けてのサプライズ

河原 シンゴ

今日は臼杵公演当日なのだが、プロデューサーからのサプライズでメンバー数人はマカオへ舞台研修に連れてきてもらっている。
ニューヨークやラスベガス、そしてシンガポールなどと年間に十数回も行われている「海外研修旅行」。
今回は僕と、相戸さん、原口君、本田君、大矢君の5名が選ばれたのだ。
 
この研修旅行の目的は一つ。
シルクドソレイユが創り出した「ZAIA(ザイア)」(日本語で地球)。
そして、フランコドラゴンの最新舞台作品である「THE HOUSE of DANCING WATER(ザ ハウス オブ ダンシング ウォーター)を観劇することに他ならない。
自分が舞台を一観客として観られるのは、約2年ぶりだった。
それもアメリカのラスベガスを訪れたのが最後だったため、嬉しさのあまり移動中の飛行機の中では全くと言っていい程眠くならなかった。

マカオに到着したその日の夕方は、「ZAIA」の奥深い世界観に心を奪われ、「自分達が持ちうる可能性は無限にある」と、舞台に向ける情熱を再び奮い立たせてくれた。

kawahara2-1.jpgつい先ほど、数時間前まで同じ空間にこの身を置いていた「THE HOUSE of DANCING WATER」では、美しさや優雅さ、恐ろしさや厳しさといった数えきれないほどある「モノ」を表現する形容詞、その全てが当てはまってしまう完璧なショーだった。
言葉にならない、言葉がでてこないとはこういうことかと今更ながら実感した。
「今すぐもう一度観たい!」と観ていたメンバー達は口を揃えてそう言っていた。きっと舞台の仕事に関わっていない人でも、終演後には同じ言葉を発してしまうはずだ。

kawahara2-2.jpg明日の朝には日本へ発ち、研修という名の夢から覚めて自分の居るべき場所へ再び戻る。
しかし、これだけは言える。世界中の人々に感動を与えている2本ショーは、確実に精神的な何かを変えた・・・、いや・・・変えてくれた。それが何なのかは自分でもまだわからない。
 
 来年の舞台作品完成を夢見て、一つひとつのアイデアはスケッチブックに描かれていく。この先一体幾つの新曲案が却下され、幾つの新しいパフォーマンスが採用されるか楽しみで仕方ない。
2011年12月15日

来年に向けて・・・

滝 良平

「もっと舞台を立体的に見せよう。」
「照明と音楽がリンクする舞台ができたら...。」
「演目のストーリー性をもっと強くしてみては...。」

このような会話が昨日から合わせて10時間以上行われた「第一回四の絵巻制作会議。」
なんとキャナルでの10日間連続公演が終わった翌日から行ってしまうから、TAOって凄い。

今回は東京からクリエイティブ集団「タイクーングラフィックス」代表の宮師さんとTAOのヘアメイクを担当してくれている小河内さんを私達の里にお招きし、舞台作りから衣装のデザイン、そして和太鼓に対しての根本的な考えを見つめ直すことなどを密に話し合った。(深い内容は秘密です。)

「何か新しいことを...。」
口では簡単に言えても、考え出すことはホントに難しい。
でも一つだけわかっていることがある。
それは必ず答えはあるということ。
話し合いの中、色んな意見がぶつかったり、混ざりあったりして、感動のステージが出来上がる。今年の参の絵巻がまさしくそうだった。

震災の直後、それまで作っていたものを全て白紙にして、悲壮感漂う日本に少しでも明るい光がさすことが出来たら...。
そんな思いで皆が一体となって作りあげた参の絵巻は、私の11年間のTAO生活の中で最も愛すべき作品となった。

もうすぐ終わってしまうのが残念で仕方がないけれど、私はこの作品造りに携えたこと、そして演者としてステージに立てたことを本当にうれしく思う。

来年の四の絵巻はさらに凄いものを!
皆さん、期待して待っていてくださいね。
私自信もどんなものが出来上がるか楽しみで仕方ない。
2011年12月14日

『夢』を越えて

水藤 義徳

去る12月11日、『福岡キャナルシティー劇場』での9日間連続・13公演は
おかげさまで無事に千秋楽を迎えた。

期間中は憧れのcobaさんとジャズギタリストの天野清継さんを迎えての
コラボレーションステージや、クロレラ工業さんの全国10回に及ぶ貸し切りファイナル公演、そして終演後に一風堂・河原社長だけにサプライズで行った
誕生祝い演奏?などなど、毎日が新鮮で楽しくて「アッ」と言う間に幕が降りてしまった。終わってみると「もっとやりたかった」と言うのが本音であった。

suito-1.jpg《cobaさんとの打ち上げ風景。メンバー全員とかなり熱く語り合いました。》

18年前の結成当時からTAOに携わっている私から言えば、
この公演は『夢』の実現の瞬間であり、地元・九州においてTAO自主公演としての長期演奏が出来た事に深い感動を憶えた。
これはもう、「ロングラン公演大成功!!」と言って走り回りたい程である。

当時、TAOの活動の場と言えば、『お祭り』や『野外イベント』が殆どで、
劇場で演奏する機会はまず無かった。
このキャナルシティーでも、噴水のあるイベント広場に何度か出演させて頂いた思い出が鮮明に残っている。数少ない福岡での演奏のチャンスと言う事で、
毎回相当な『意気込み』と『夢』を抱いてこの広場に立ったものだ。

あれから10年以上の月日が流れた今、
こうして『キャナルシティー劇場』の舞台に立つ事が出来た。

千秋楽最後の演目『FANTASIA』で「ドッセイヤ!ニッポン!!」と叫んだ
瞬間、両目の奥深くから勝手に涙が込み上げて来るのを感じた。
満席の客席の中には、結成当時からのお客さんから最近よく来て下さる様になったお客さんまで、本当にたくさんの『笑顔』が見えた。こんなにも沢山の人にTAOは支えて頂いているのだと実感した。

公演が終わり、イベント広場に何となく立ち寄ってみた。
ここで演奏していた頃の自分の姿が脳裏に映し出され、ふとこんな事を考えた。

TAOはこの先、一体いくつの『夢』を叶えて行くのだろう・・・?

私は歩き出しながら自分に答えを出した・・・。

きっとこの先、永遠に新しい『夢』を叶え続ける事になるであろう。
そして想い描く『夢』はTAOの為だけでは無く、
TAOを支えて下さる皆さんの『夢』であり続けなければならない。
客席に広がる『笑顔』の為に、TAOは前へ進み続けるべきなのだ!

今回の長期公演で学んだ事を胸に、次回ここへ帰ってくる時にはまた一つ
『夢』を越えた自分でいられるように頑張って行こうと思います。

今年も残す所あと僅かとなりましたが、
皆さん、ラストスパートです。振り絞って行きましょう!!


2011年12月13日

花火エンターテイメント

相戸 喜代子


いつもTAOの里にお客さんを招待すると、必ず出てくる男たちがいる。

彼らは、脚本から自分たちで行い、最近ではイントロが凝っていて、スモークにまみれながら丘の向こうに消えていく、という演出の時は、少しシルクを思わせるような不思議さがある。


今回、タイークーン グラフィックスの宮師さんを久住にお招きして、盛大にBBQを開催。大分寒くなり、本格的に冬が到来した久住で肩を寄せ合いながら大自然の中で食べるのは、本当に最高の贅沢だし、私たちは幸せ者である。

BBQも終盤に差し掛かったところで、皆から宮師さんへ歌のプレゼント。雰囲気的にも良く、盛り上がりも絶頂に達した。

それが終わったとき。。。花火隊が動き始めた。


まず現れたのは、バカ殿のヅラをかぶったモジモジ君姿のやなっち。最近、KABUKIで不動の地位を築いている彼は、何をしてなくとも面白くなっていると思うほど、キャラが濃くなっている。そして丘の向こうに消えていくと、四方八方からロケット花火の矢が空を飛び交う。1分もあったんじゃないかと思うくらい長くて、すごくきれいなオープニングだった。

次に、設置してある台や、素振り風や大縄跳びを模したような演技。そして腕から滝のように花火を出したり。

そしてクライマックスは、棒の端に火をつけた大技と固定の打ち上げ花火で大ラスを飾った。


回を増すごとにレベルアップしていく花火師たちに、いつも驚き、感動させてくれる彼らは、本当にすばらしいと思う。私はこれこそエンターテイメントと呼べるのではないかと思った。

気温の寒さや花火の熱さをみじんも感じさせない彼らの演技。

次の回が本当に待ち遠しい!

2011年12月12日

一言の激

谷中 宏康


キャナルシティでのロングランが始まって、色んな事を学んだ。

TAOが出来た頃からいた先輩達の念願の場所で出来るまでの思い。

プロデューサーのこの場所に掛ける思い。

色んな形で支えていただいている、クロレラ工業、一風堂の皆さん。

そして、何よりここへ足を運んでくれたファンの皆さん。

まだまだ、書ききれない人達に支えられてここまで来る事が出来た事。

そこに、まだ5年目ではありますが、一緒に感動を感じる事が出来た事を

本当に幸せに思います。


そして、一番思うのは、自分達はいつも全力でやっているわけですが、

プロデューサーが雰囲気を見て、その時にあった激をくれる。

一番残ったのは

「魂をもっと込めろ、気持ちで舞台はまだ変る。」

この一言で舞台の雰囲気が一変する。

他にも色んな言葉を貰った。勿論先輩方にも、

その時に感じた事、たった一言でこんなにも変える事が出来る。

そんな人になりたい、多分その人が歩んできた道で学んだ重みが言葉に乗っかって胸に、心に響く、自分は?と思うと全然そんな人間になれていない。

まだまだ足りないものを感じた。

ここで学んだ色んな事を生かして、毎日一歩ずつ、努力し前進します。

今日は千秋楽全ての思いを込めて舞台に挑みます。


皆さんありがとう、本当にありがとう。

自分も必ず時間はかかるかもしれませんが

先輩達やプロデューサーのような大きな人になってまた新しいものを用意して必ず

ここに戻って来ます。

2011年12月11日

人は集う

黒柳 夏子


キャナルでのロングラン公演も、今日で最後。

いよいよ、フィナーレを迎える事となりました。

始まるまでは、どうなるのかという不安と初めての事への期待でちょっと顔が強張っていたくらいですが、なんのなんの毎日が楽しくて仕方がありませんでした。

やっぱりこういったロングラン公演が、エンターテイメントとしては目指す所なんでしょうね。そこに行けばいつでもTAOに会える、そういう世界を早く世界中に広めて行きたいです。


さてさて、この期間中は本当にたくさんの方にお会いしました。


アコーディオン奏者のcobaさん、音楽のセンスは半端じゃありませんでした。一つ一つの音へのこだわりは私たちが今後見習うべき部分を教えて頂きました。人としても勿論最上級のエンターティナーでいらして、打ち上げの席では誰よりも笑い周りを楽しませ、感動のお話を沢山聞かせて頂きました。


私たちの大いなる支援者のクロレラ工業の皆さん、今年は全国10カ所での公演をして下さってキャナル公演で今年の公演は終焉を迎えましたが、来年はもっと増える予定です。クロレラ工業さんも私たちも、自分よりも他人を思いやるという同じ気持ちが根底にあるので、これからも互いを尊敬し合う絆がより一層深まりそうな予感です。


そして同じ九州を基盤として「ニッポンを元気に」と志を共に歩み続ける一風堂の皆さん。河原社長のお誕生日が近い事もあって、一緒にサプライズ企画を立ち上げての盛大な誕生会&忘年会を催したのですが、盛り上がるのなんのって(笑)誰がTAOで誰が一風堂さんなのか解らないくらい入り交じってもう、常に笑っていたくらいです(笑)


毎日見に来てくれるお客さんも沢山いて、今日はどこだろうとこちらも楽しみになるくらいでした。今日は、皆さん来てくれてますか?


2011年12月11日

ありがとう!!

原口 純一


キャナルシティロングラン公演が今日終了した。

来場してくださった皆さん本当にありがとうございました。


TAOの集大成とも言える今回の公演。TAO全社員全メンバーが、全精力を傾けた公演だった。


この公演が始まる初日、リーダーの水藤が、初日挨拶で涙した。

TAO結成当時からの夢だったこの公演、いままでの自分たちのすべてをぶつけていこう。どっせいや!ドンドン!』

この言葉でさらにみんなが1つになれた。


今回の公演からやり始めた新曲【HAGUMA】。


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この曲のスタートで、男性メンバーが客席からなだれ込んでくる。

いつもはなかなか聞く事の出来ないお客さんの声を、間近で直接聞く事が出来る。ほんの一言、二言。だがその言葉が毎回とても嬉しい。


『楽しんでくれてますかー??』


『楽しんでます。きてよかったー。ありがとう!!』


こんなほんの少しの会話なのだが、僕らにとっては何より嬉しい。

お客さんがどう感じてくれているのか、僕らのやっているショーは一体どんな風に伝わっているのか。これを肌で感じる事が出来るからだ。


一人一人のお客さんの顔を見ると、心から楽しんでくれてるように見える。

目が合う度に手を振ったり、笑顔で笑いかけてくれたり、時には涙ぐんでいる人も。

アンケートにも、よく『元気になりました』、『皆さんのおかげでこれからも頑張っていきます』、『ありがとう』。など沢山の言葉をいただく。

でも今回の公演で、逆に僕たちがそんなたくさんのお客さんたちに支えられて、公演が出来ていると改めて実感した。


今回のキャナルシティロングラン公演。事務所のスタッフの皆さん、音照スタッフの皆さん、沢山のお客さん、もちろんTAOメンバー...本当にたくさんの人々たちの力があったからこそ、大成功に終われたと思う。

そんなすべての人々に一言言いたい。


本当にありがとう!!


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2011年12月11日

クロレラ工業

岩谷あすか

 今年最後のクロレラ工業の貸切公演が終わりました。
私がTAOに入団して6年経つけれど、それよりも前からお付き合いをさせて頂いている。
まだ私が研修生だった頃はGRANDIOSOのLIVEに遊びに来てくれたりと、そこから徐々にクロレラ工業さんとの絆が深まっていきました。
 特に今年はクロレラ工業さんの貸切で初めて公演をする場所が多く、いろんな人と会う事が出来ました。プロデューサーの言葉に「類は友を呼ぶ」というのがあります。TAOの公演を見に来て下さった薬局の先生が、今癌と戦っている人にTAOを見たら絶対元気が出る!って、皆に元気になってもらいたい、明日から頑張ろうって思ってもらいたいという思いで貸切公演をして、またそれを見た人が自分の町にもTAOを呼んで薬局に通うお客さんに元気になってもらいたいという思いで公演がどんどんどんどん決まっていって、クロレラ工業さんの人と人とのつながりを強く感じました。
 本番前にプロデューサーからミーティングがあり、全国各地からクロレラ工業さんが来ている事、今までのクロレラ工業さんの熱い思い、そして今日が今年最後ということ。メンバー全員気合いが入ったと思う。最後のカーテンコールではたくさんのありがとうを聞く事が出来た。
 クロレラ工業さんは人の健康はもちろんだけれど、笑顔をいつも考えています。私たちもTAOの公演を見て感じてほしい!元気になってほしい!笑顔になってもらいたい!私のモットーは笑顔!これからも、クロレラ工業さんに負けないぐらい、見に来てくれた人を笑顔にしていきたい。
2011年12月11日

元気の輪

相戸 喜代子

今日、クロレラ工業さんの貸し切り公演があった。
今年は、3.11で被災した東北に引き続き、四国・関西が新たに加わり、そして2daysの福岡貸し切り公演で幕を閉じた。
「昨日は福岡・北九州。今日は南九州、沖縄や奄美からも来ますよ。」
というクロレラ工業さんの力強い挨拶は、この1年の出来事の大きな締めくくりを意味していた。
開演前、全社員が集まり、クロレラ工業さんにとっての集大成となる想いが詰まった公演、こんな人たちがいるから僕たちはこのような舞台を作る事が出来たんだ、というプロデューサーからの話で、皆の心もさらに統一された。

1100を超える客席は満員御礼。
1番印象的だったのは、奄美の村田さんが、アンコール曲の君が代で立って歌ってくれていたことだ。躊躇なくすくっと立ち上がった村田さんはまっすぐ舞台に目を向け、TAOと共に歌う。まるで一言一言を噛み締めるかのように懸命に歌う姿に心打たれ、目頭が厚くなった。
ラストにわき上がったスタンディングも老若男女問わず、会場は笑顔に包まれた。

クロレラ工業の畑中さんが2004年にTAOを初めて見た事でスタートしたこの貸し切り公演。
TAOに感動を貰った、という彼らは、自分のお客さんを思う気持ちだけで今年8回目となる貸し切り公演を大成功におさめた。クロレラ工業さん的には「終演後、各薬局の先生方から感謝の電話を頂くんです。」本当に嬉しそうに話した。しかし、こちらこそ大事なクロレラ工業さんのお客さんに、こういった形に出来ない感動や元気を届ける事が出来て、最高の喜びである。
こうして、私たちTAOとクロレラ工業と、お客さんの喜びの輪・元気の輪が広がっていく。不思議な事に、何かの縁あって同じ時代を生きている。この繋がりをもっと大事に、もっと太く感じ、広がっていく事を願いたい。

2011年12月10日

導き出した答えはここで・・・

河原 シンゴ
終演後1時間が経過したキャナルシティ劇場の舞台上にはすでに誰も居なくなっていた。いよいよ明日で千秋楽を迎える。
楽屋前の廊下に並べてあったアンケートに目を奪われ、立ち止まる。
8日間12公演を終え、気がつけばお客さん達の声は4000枚にのぼっていた。

「顔なじみのあの人はどう感じてくれたのだろう?」
 
「初めて太鼓を観る人の目にはどう映っていたのだろう?」
 
「久しぶりに観てくれた人は次も観たいと思ってくれるだろうか?」
出逢ってきた人達の顔はそんな疑問と一緒になって思い出され、初めて観てくれた人には期待と不安が入り交じる。
残念ながら今回はまだじっくり聞けずにいるのだが、男性や女性、学生さんや社会人の一人一人違う感じ方が詰まったアンケートは、いつも僕を励ましてくれてきた。

kawahara-1.jpgそして舞台袖に足を運ぶと、僕らの思いを音に変えてくれる楽器達は本番の緊張感から解放されて横たわっていた。

kawahara-2.jpg観客はTAOを観に来てくれる訳であって、楽器を見ている訳ではない。しかし、豊富な楽器があって初めてTAOの演奏が成り立つ事は言うまでもない。その彼らにも休息は絶対に必要なことだ。
 
「明日の公演も一緒に良い舞台を演じよう!」

本番を重ねながら修正を施した演奏内容は、間違いなくTAOの歴史で最高の仕上がりになっている。明日で年内の公演が終わりという訳ではないけれど、今年の重要な節目の日であると言っても過言ではない。
僕らの舞台は目で観ることができても、形として残すことはできない。

 だからこそ観てほしい。
  だからこそ感じてほしい。
   だからこそ記憶に深く刻んでほしい。
     「浮世夢幻打楽 参の絵巻」最終章を・・・

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2011年12月 5日

初日が明けても前しか見てない

河原 シンゴ


キャナルシティ公演の初日が大成功に終わり、2日目を迎えている。

一夜明け、劇場へ到着したメンバー達の会話は反省点と改善点で溢れかえっていた。どんな小さな事でも、気がついたり思い出したりすればその場で話せる環境ができている。共同生活はTAOの舞台作りを根底から支えてきた。それが受け入れられなくてはまずレギュラーになって舞台に立つ事はできないのだ。


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楽屋へ入り、練習着に着替えて早速楽器のメンテナンスを始めると思いきや、上ってきたエレベーターの前でもこの光景。


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荷物を置く事も忘れて、三味線の演奏について意見交換を始めたのはリーダーの水藤さん、太郎君、そして音楽プロデューサーの奈良部さんだ。おそらく朝から顔を合わせて一番に話したい事があったのだろう。しばらくして会話を終えた3人の表情からは、「やってやるぞ」と言わんばかりの決意を感じた。

連日行われていく公演で、この姿がTAOの自然体であり、20年近くも続いてきた伝統だ。

最近読んだディズニーランドの本でこんな言葉が綴ってあった。

「毎日が初演」


連日10万人近くの来場者を迎えているディズニーランドでさえもその一言を合い言葉に、ゲスト(お客様)楽しませることに余念がない。

この言葉からは、自分達にも通じるものが感じられる。

演奏の内容が変わることもあれば、演出が変わる事もある。


何度も足を運んでくれるお客さんがいれば、初めて観に来てくれるお客さんもいる。これらの条件が全て一致する事はまずあり得ない。

そんな二度とこない約2時間の舞台で演じる18名の表情は、積み上げてきた練習からの自信と現状に満足できない向上心で、今日も一段と引き締まって見えた。

2011年12月 2日

いよいよ最終章へ

河原シンゴ

 11月も終わりに近いはずなのに、半袖Tシャツで過ごせる暖かさだ。TAOに入団して10年になるが、この暖かさは初めての経験と言っても過言ではない。
例年にも増して舞台製作に熱が入り、体感温度が上がっているのだろうか。
それほど今回の凱旋公演にはメンバー一人一人の情熱が込められている。
日を追うごとに変化してきた「浮世夢幻打楽 参の絵巻」。
その最終章が刻一刻と迫ってきている。
 今日11月30日は久住出発の日。
僕らの命となる太鼓を大切にトラックへ積み込み、試行錯誤の末に辿り着いた和太鼓からは想像できない数々の衣装を載せた。
 さらに本作品の象徴であり世界観となる舞台セットを積み込み、3台のトラックは隙間もないほど満載となった。
そして最後は僕らアーティスト。
REDとYELLOW総勢24名が車へと乗り込む。
      
        「観る者の期待を超える」
 
 ただそれだけ。それがどんなに苦しく辛くても、僕らには戦い続ける義務がある。楽しいだけでは誰の心にも響かないことを知っている。
        「ドッセイヤ!!!」 

季節外れな暖かく吹き抜ける久住の風に、力強く握り拳を突き立てた。

2011_12_1_1.jpg(タケシ、行ってくるぞ!!!)

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