赤兜に響きわたる声、共鳴して倍音がなっているのが聴こえてきた。
もっと楽に、体を緩やかにして頭のてっぺんに響かせるように声を出す。
RIKKIさんを見ていて思う、唄うと言う事はとても自然な事なんだと。
とっても小柄で、島育ち独特の緩やかなおおらかな雰囲気の方で、常に自然体で声を発している。どこにも無理をしている様子は無くて、本当に自然に声が唄と成って紡がれている様だった。
昨晩は、島唄を何曲も唄って下さったのだけれど、どの唄を聞いてもその後ろに海が見えた気がした。ざざざっとひいては返す波打ち際の風景が見えて、知らないうちに唄に合わせて体が揺れていたのが印象的だった。本当に自然で力みの無い声だからこそ、奄美の島唄はこんなにも親しまれて好まれているのがよくわかった夜だった。
二日目は先ずは二班に分かれての稽古、発声や音程の取り方、そして各自の唄い方の癖を指摘してもらって、また更に何班かでの練習。そして昼食後は全員で基礎的な発声の仕方を習い、女性チーム/男性ソプラノチーム/男性テナーチームの3班での基礎発声練習。それぞれのチームごとに特色が出てきて、段々と皆の口がしっかり開いてきた、いや唄い慣れてきて声量が増してきたこともあってか、いろんな所でいろんな共鳴が出てきて赤兜が喜んでいた。
発声もだいぶ出来るようになってきたので「人間」を皆で唄ってみる事になった。この唄の歌詞に共鳴し、約20年程勝手に唄わせてもらっている唄だ。
そして20年間の中で、一番凄い「人間」が唄えた気がした。
最後に、いまの舞台でも唄っている「HAGUMA」を手直ししてもらって、夕食のギリギリまで稽古をして二日間の研修は締めくくられた。
唄は楽器一つ持たずにその人の人となりが正直に出る、その人自体が楽器なのかもしれないけれど、凄い唄の時は自分の体が共鳴しているような感覚にさえなる。そんな唄をTAOの新作舞台でも随所に織り込んでいく為に今日の研修をしっかりといかして体に覚え込ませたいと思う。舞台が一緒に鳴り響くような唄声を、紬のように一本一本しっかり織り込んでゆきたい。

(上は桶胴太鼓のパッキング風景で、下は長胴太鼓のパッキング風景)
数時間後に終わりを迎えたコンテナの内部は扉ギリギリまで荷物が迫っていたが、最後は全員の「どうにかしよう!」の一声で収まった。
7日、御浜町の公演。
出演が終わると足早にスタジオを出発して日進市へと出発。







